シンカリオン54/59話の好きなシーンを個人的解釈全開で語るよ!
こんにちは、雪風です。
…タイトル通りです。
と言っても昨日ピクシブに投稿したものとほぼ同じ、何ですが…
54話(2019/1/19放送)
・タツミに運転士としての適性が認められたことをきっかけにリュウジとタツミが喧嘩し口も利かない状態に……
互いの言い分を聞くハヤト達。
タツミの言い分→「兄貴と一緒に戦いたいのに兄貴が許してくれない。兄貴だって好き勝手やってるのに」
リュウジの言い分→「かつて自分が運転士になる際に空手をやめて後悔した。タツミも空手をやめて運転士になれば後悔すると思うので同じ思いをさせたくない」
本当はお互いのことを考えて、思いやっている清洲兄弟。
しかしそれを素直に口にできないが故にすれ違ってしまったのだった。
二人とも素直じゃないところあるし。アズサも「男兄弟ってなんで不器用なんだろう」と困惑してたし…
・戦いの最中、ついにN700Aのぞみの運転士となり戦線に加わったタツミ。
「いちいち騒がしい奴だ」と言いながらも、リュウジはとても嬉しそうな表情をしている。
かわいい……
その後の「ぬかるなよ!」と叫ぶシーンも生き生きとした、すごくいい表情をしていた。
ツイッターで見た意見曰く「タツミと組めて嬉しいんだな」…素直に本音を語らない兄貴だけど、表情が全てを物語っている。
・戦いの後、妹・ミユに「タツミの好きな事を教えて」と問うリュウジ。
本人にも直接聞いているが「ひつまぶしをたらふく食うこと!」とお茶を濁されたので…
するとミユは「リュウ兄と一緒にいることだよ」…!
両親不在(父は事故で他界、母は入院中)の中でも、家族からの温かい愛を受けているリュウジ。「俺と?」と戸惑う姿が可愛い……
温かい環境の中にいるとそれが当たり前のようになってしまい、愛されることの大切さや幸せ、相手への思いやりを忘れてしまう。
それに家族同士で感謝や愛情を伝え合うことってなかなかしない(タツミがひつまぶしの話ではぐらかしたのもそういう事かと)のでそういった事を忘れがち。
余談だが、ミユが「リュウ兄と一緒にいること」と語った際に映ったタツミの表情を見ると、とても嬉しそう。リュウジと一緒に戦えたことが嬉しいのかな。
お互いに思いやりながらも、口下手で不器用すぎる性格が故にそれを素直に言えずわかりあえなかった兄二人に
「ホント大局が見えてないな、二人とも」とあきれるミユ。兄貴二人をちゃんと見ており、ある意味清洲家で一番のしっかり者?
女の子だから、見えているものや感じ方が男性である兄二人と違うのかも。
彼女の言うとおり、「家族が愛してくれる」という当たり前ではない幸せに気づくことは大事なんだな…と思った。
59話(2019/2/23放送)
・五ツ橋兄弟とタカトラに今回の経緯を話すリュウジ。
イザの正体は超進化研究所の所長であった八代さん。亡くなった父・チクマと関係する人物でもある。
そして、その父が亡くなった事故とも関係あるのだった……
だがリュウジはその一件を「不幸な事故だった」と割り切り、対話を拒絶されたことでショックを受けるハヤトたちを気遣う。
「その重さは俺たちの比じゃないだろう」と、自分の抱えた苦しみを押し込めて……
周りを気遣って自分の苦しみを表に出せない、というのは自分も経験あるので気持ちはよくわかる。
本当は自分もすごく苦しいけど、周りだって苦しいんだから…と言う気持ち。
余談だけどこのシーンで5人が飲み物を飲んでいるのだが、ツイッターでテーブルの上に並ぶ飲み物やストローなどに気づいた人が。(そのツイートを参考に)
清洲兄弟→飲み物のコップにふたをしてストローで飲んでいる、タツミのストローの袋が少しぐちゃぐちゃになっている(リュウジのは綺麗なまま)
五ツ橋兄弟→二人ともコップの横に使った後のミルクが。紅茶かコーヒーを飲んでいる?
タカトラ→緑色のものコップに入っているので、おそらくお茶
…よくこんな細かいところに一発で気づいたな。
・一同のために、お手製鍋料理を振る舞う五ツ橋兄弟とタカトラ。
映っていた具材は肉・白身魚・きのこ・にんじん・ねぎ・春菊…だろうか?
だしも出水指令長が一口飲んで絶賛するほど。その詳しさ、どこの料理漫画だ。
鍋のおかげで和やかな雰囲気に包まれる一同。3人ともGJ。初めての鍋を食べたセイリュウは「うまい」と感嘆。
タツミはリュウジにおかわりを要求して「自分でできるだろ」と手厳しくツッコミを入れられている。
家でもこんな感じなんだろうか。
・鍋の最中、タツミは母・カエデとミユが今頃何を食べてるか気にしていた。
だがリュウジはいつも通りの冷めた態度。「ホント冷てえのな…」とあきれるタツミ。
するとリュウジは「すまない…」と謝罪の言葉を入れた後、
「正直に言うと冷静でいようとすることで必死だったんだ」と、己の抱え込んできた苦しみを吐露する。
本当はずっと不安だった。父の死に関する人物と戦わなくちゃいけない。そのとき自分は冷静でいられるのか…?
この気持ちに強い共感を覚えた。
苦しくても周りのことを気遣うあまり本音を出せず、苦しみや悲しみを押し殺していつも通り振る舞おうとしてしまう。
「自分がしっかりしないといけないんだ」という思いから、ずっと本音を心の底にしまって生きてきた。
そのせいでどんなに苦しくてもずっと堪え忍んできたリュウジ……
「言えば良かったのに」と思うかもしれないが、言いたくても周りのことを気にしたり、否定されたり拒絶される恐怖などが邪魔をして素直に言うことができない。
こういった苦しみを抱えている人は多いと思われる。彼らが胸に抱えてきた苦しみを吐き出した際、否定したり非難せずに今までの頑張りを優しく受け止めてあげられたら良いな…と思う。
・仲間がいない世界、そして何より自分の存在がセイリュウの邪魔になる事を恐れたスザクは自滅を望んでいた。
それを涙ながら止めたセイリュウ。彼の悲痛な叫び、そしてED曲が絶妙なタイミングで挿入歌としてかかる演出が見事すぎる。
「家族」の意味を問うスザクに、セイリュウは答えた。
「鍋料理ってのがあるんだ。それを食べさせたい人たちだよ…」
「家族=鍋料理を食べさせたい人たち」となったのは、出水指令長の言葉からだと思われる。
セイリュウにとってスザクたちは、おいしいものを分かち合いたい大切な家族。
…食べ物に限らず、素敵な物に感動したりして「好きだ」と思い、それを共有したいと思う相手がいるというのは幸せだ。
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